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犬・猫の腫瘍(がん)
犬・猫の悪性腫瘍が増えています
現在、犬・猫の寿命が延びたことにともない、腫瘍ができる犬・猫が増えています。
腫瘍と一口に言っても様々な種類がありますので、「良性なのか?悪性なのか?」「悪性の場合、どの程度のものなのか?」「発生した部位は?」などをきちんと確認して、適切に診断し治療方針を決定する必要があります。
広島市西区の川野獣医科では腫瘍手術に力を入れており、皮膚表面の腫瘍に対する切除手術など、対応可能なものにつきましては適切に治療を行わせていただきます。
当院で対応するのが難しい場合でも、県内の専門医と連携して必要な検査・治療が受けられる環境づくりをお手伝いさせていただきます。
犬・猫に多くみられる腫瘍
乳腺腫瘍
人間と比べて、犬・猫で乳腺腫瘍が発生する確率は高く、また進行が速く発生後数ヶ月で死亡することもあるので注意が必要です。
乳腺腫瘍はホルモンによって誘発されると考えられていて、予防のためには避妊手術を受けることが重要になります。
リンパ腫
“血液のがん”とも言われる病気で、悪性リンパ腫またはリンパ肉腫とも呼ばれています。
全身のリンパ系に浸潤して多臓器不全などを引き起こし、命を落とすこともある恐ろしいがんです。
犬の場合、ブルドッグ、バセット・ハウンド、プードル、ゴールデン・レトリーバーなどの種類によくみられます。
肥満細胞腫
特に犬によくみられるがんの一種で、皮膚や皮下に発生することが多いです。
体に触った時、しこりとして発見されることが多く、皮膚腫瘍の7~20%程度を占めるとされています。
頭部や首、四肢など全身のどの部位でも発生する可能性があります。
腫瘍の検査方法
触診
しこりの大きさ、形、位置などを実際に手で触れて確認します。
病理組織検査
しこりの一部を切除して、生体検査を実施します。
細胞診
しこりに細い針を刺して、顕微鏡で細胞を確認します。
画像診断
エコー検査やレントゲン検査を実施して、しこりの有無や位置を確認します。
腫瘍の治療方法
腫瘍の治療方法として、大きく手術・抗がん剤・緩和治療・免疫治療(活性化リンパ球療法)などがあります。
どの治療方法を選択するかは、動物の状態や飼い主様のご希望などによっても異なりますので、飼い主様としっかりと相談したうえで、最適な治療方針をご提案させていただきます。
手術
切除手術によって腫瘍を除去します。
特別なケースを除いて、根治治療として最も適した治療方法となります。
抗がん剤
悪性リンパ腫などの場合にメインとなる治療方法です。
各症状に応じて適切な抗がん剤を使用して、症状の緩和をはかります。
緩和治療
腫瘍によって起こる各症状を、点滴や痛み止めなどを使って緩和する治療です。
他の治療方法と併用して行うことが大切となります。
免疫治療(活性化リンパ球療法)
動物の自然治癒力を高めることを目的とした治療方法で、自身のリンパ球を使用するので、他の方法と比べて副作用が少ないという特徴があります。